準決勝 イングランド×NZ観戦記録、試合内容分析じゃなくて、ワールドカップ夫婦で体験日記。

試合の中身じゃない、ワールドカップ体験としての、今日のいろいろ備忘録。前夜、イングランド×オーストラリアを見直しながら選手チェックしていて、イングランドの3番シンクラーが、顔と言い、試合中の仕草といい、長男にすごく似ていることを発見した。(長男は2番だったからポジションは違うのだが)。
 
 妻はどちらかというとオールブラックスを応援するつもりで、全身黒ずくめで出陣。(といってもレプリカジャージとかじゃないから、「法事?」というか「昔のDCブランドのおしゃれ?」っていうか、とにかく黒ずくめ。)
イングランド×フランスが中止になったので、まだ生イングランドは見ていないし、妻はTVではそんなに真面目に見ていないので、「なじみがあるのは、オールブラックス」くらいの理由でのNZ応援モード。
 
 僕は、エディさん応援もあるし、今回のNZにはそれほど強い思い入れも無いので、「イングランド応援」モード。
 行きの電車の中で「イングランドの3番、あっくん(長男の我が家での呼び名)に似てるんだよ。」と教えてあげる。
 会場の近くで、鎖帷子に身を包んだ「円卓の騎士」コスチュームの三人組発見。日本人がちょんまげとか鎧兜で応援する感じなのだと思う。妻がスマホで写真撮ってた。
 
 席に着くと、隣はオーストラリア人のご夫婦。60代くらいかな、ぼくらよりちょっと年上かなあ。奥さんは、うちの奥さんよりもさらに恰幅が良い。ご夫婦でビールがんがん飲んでいたので、妻は「カルビー枝豆スナック」を一袋まるごと進呈。「おいしい」と喜んでいました。「ラグビーは好きなの?」と聞かれれ「ええ、うちの息子がラグビープレーヤーだったので。オーストラリア×ウェールズも見ましたよ」と言ったら「私たちは、オーストラリア×フランスを見てきたの」と答えてくれたけれど、どちらもオーストラリアが負けた試合だったので、話がうまく続きませんでした。しょぼん。妻は、とにかく持ってきたお菓子を渡しては、友好を深めていた。やはり妻の方がコミュニケーション力は高いなあ。
 
 オーストラリア人ご夫婦、国歌斉唱の時、イングランド国家を、ご夫婦そろって、でっかい声で歌っていた。英連邦の国の人たち(国旗にユニオンジャックついてる国の人)は、英国国家を自分の国の国家みたいに歌うんだあ。でも、NZ国家は歌っていなかった。じゃあ、どっちを応援するのかなあ、イングランドかなあ、と思って、ちらちら試合中、様子をうかがっていたら、どちらかというと、ニュージーランドを応援していた模様。しかし、本気で喜んだり落胆したり、というより、試合としてラグビー大好き、という感じのご夫婦でした。試合が終わった時には、奥さん、自分の分だけで6個もビールのプラスチックを重ねて持ってた。すごいなあ。

 僕らの席とグランドをつなぐ視線の先、通路を挟んだ5mくらい先に、イングランドの白いジャージを着た、これも60歳くらいの上品そうな男性がいたのだが、チャンスになるたび、立ち上がっては、とても大きなジャスチャーで喜びを表現する。手を、思いきりピンと伸ばして、万歳、飛び切りの笑顔で、周りの人とハイタッチ。トライとか得点のシーンだけじゃなく、ナイスタックルとか、ピンチで守備ががんばってペナルティを取るとか、ラグビーの大切なシーンで、イングランドが頑張る、イングランドに有利な判定になると、大きく反応する。ので、微妙な状況の時でも、このおじさんの反応を見ていれば、イングランドに有利になったことが、すぐわかる。妻も「かわいいね」「好感が持てるね」と注目して見ていました。

 今日のひとつの見どころは、ハカを、イングランドの選手たちが矢印陣形になって取り囲んだところ。アイルランドファンの歌でハカの声が聞こえなかった事件への反省からか、今日はマイクで拾ったペルナラの声が、会場中に響き渡るが、イングランドファンも、何か声を出して対抗。何よりイングランド選手の取り囲み作戦がなんか、うまくハカの圧をそらした感があり、「新しいハカとの対峙の仕方」という意味で、歴史に残るのではないかと思います、

試合立ち上がりからイングランドの圧倒的攻勢、妻は、NZ応援モードは維持しつつも、トライをしたトゥイランギがイケメンだったので、「なんか、イングランドの田村っぽくない」とか言ってる。
 シンクラーが活躍して大型ビジョンに映ると、「あれがあっくんだね。似てる、仕草も似てるねー」と、シンクラーに注目しているうちに、イングランドにも親近感がわいてきた模様。
 それに、妻はエディさんファンではあるので、ときどき大型ビジョンに映るエディさんの、立ちっぱなしで、してやったりだったり、ピンチになると紅潮して怖い顔になったりという一挙手一投足をかわいい、かわいいと言って、果ては「エディさん、日本に戻ってこない?」なんて言っている。
 
 そこで、もうすこしイングランド応援モードにしようと「あの6番のフランカーは21歳。こっちのは23歳。エディさんが抜擢したフランカーコンビなんだよ。」「あの黒いヘッドキャップ付けた4番は、イトジェっていって、スーパーマンなんだよ」と少しずつ選手情報を入れて、イングランド応援モードに引き入れる作戦を僕は展開。

 グラウンドを挟んで、スタンドの真向かいに、NZファンだけが固まっているかなり大きなエリアがあって、あまりに真黒なので、初めは空席?と思ったけれど、やはり、NZのツアーのお客さんが固まっていたエリア。試合が前半からNZいいところがほとんどなかったため、動かない。暗黒のダークゾーンと化していた。妻はときどき「あそこ、固まったまんまだね。かわいそう」と気にしている。イングランド人は、どんどん元気になって、スイングローとか、あとよく知らない応援歌をときどき歌っては、みんなご機嫌。
 きっと、あのNZからのツアーの人たち、決勝戦のチケットも持っているのだと思うなあ。三位決定戦のチケットと交換会、みたいな企画があるのかなあ。他人事ながら気になりました。

 妻は試合終盤、最後の`PGをイングランドが決めた時に「もう点とるなー。NZが可哀そう。がんばれ、もうひとつトライ取れー」と、僕のイングランドファン化計画にも拘わらず、やっぱり最後まで、NZ応援モードでした。

 試合の後、スイングローを歌いながらトイレに集団で行くイングランド人と一緒になりました。「歴史的な試合だ」と興奮していました。イングランド人のみなさん、本当に幸せそうでよかったね。
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