FIFA U20 ニュージーランド×コロンビア PKの新ルールについての感想、考察。 [スポーツ理論・スポーツ批評]

FIFA U20、今大会で僕がいちばん気に行っていたNZ代表が、コロンビアと、延長まで1-1、PK戦も七人目までいく熱戦の末、敗れてしまったのですが。本当に素晴らしい内容の試合でした。
コロンビア相手に、互角以上の素晴らしい戦い。何度も何度も素晴らしい崩しをし、粘り強く守り、本当にいいチームでした。
Jスポーツ解説&実況も言っていた通り、かつての日本の小野世代がこのワールドユースで準優勝し「黄金世代」と言われ、
世界に日本サッカーが認められていく人材を多数輩出したように、このNZ代表は、NZ黄金世代として、活躍していくと思います。

 さて、そのPK戦ですが、今回から新たに採用された「厳密ルール」さえなければ、おそらく、NZが勝っていたと思います。その事件を中心に、
今回、テスト的に採用されている新ルールについて説明したいと思います。
今大会、FIFAは、これから世界のサッカー界に適用を検討している新ルールを、今大会でいくつか試しています。
①ゴールキック時に、ペナルティエリアに味方がいても蹴っていい。その選手にパスしてもいい。
(今まではペナルティエリアから味方が出るまで蹴ってはいけなかった。)→クイックにリスタートでき、バックの選手からボールを展開することも可能になった。
②選手交代時、退出選手は一番近いタッチラインからすぐ出ないといけない・→時間稼ぎ、ゲーム遅滞の防止。
③ハンドの反則において、いったん選手の体、頭などにあたったボールが跳ね返って手に当たったものはハンドとしない。など、細かに規定。

ここまでは、まあいいのだが。

PKの際は、キーパーはキッカーがボールを蹴るまで、少なくとも片方の足をゴールライン上に置いておかないといけない。(前だけでなく、後ろでもいけない。)
これに違反した場合、キーパーにイエローカードが与えられ、PKはやり直しとなる。

これって、PK戦で二回、この違反をすると、イエロー二枚でレッドカード退場になり、キーパーじゃない選手がキーパーをやらなければいけないってことになるのだが。

グループステージはPK戦は無いから、昨日の試合が初めてのPK戦での適用だった。(どの試合化は忘れたけれど、試合中のPKでは、一回、足が動いて取り消し&カードが出た)

NZのキーパー、フル代表経験もあるワウドは絶好調で、二本連続、見事にセーブ。三人目も完璧に止めた。と思ったところ、足が動いたとして、やり直し&イエローカードが提示された。
今までの基準で言えば、全く問題ないタイミングと足の動きだったのに、違反を取られ、カードまでもらったためにワウドは動揺、委縮してしまい、それ以降、全く止められるタイミングで飛べなくなってしまった。

これではPK戦、勝ちようが無い中で、キッカーが踏ん張っていたが、結局、七人目ではNZキッカーが外してしまい、負けてしまいました。

このルールを全年齢全世界で展開した場合、今まで長年やってきたタイミングで飛ぶキーパーは、二回に一回は、イエローカード、もらっちゃうと思います。
そして、厳密に適用すると、キッカーが吹かして外すか、かなり真ん中よりにミスキックしない限り、ほぼ決まっちゃう、セーブの可能性が大きく落ちると思うなあ。
キッカー有利、キーパー不利になり過ぎると思う。
もう少し、よく検討工夫した方がいいと思います。
例えば「キッカーのキックの一歩手前の足が踏み込んだら動いてOK」とか、なんとか。

少なくとも、この反則でのイエローカードはきつすぎる、やり直しだけで十分たと思いました。二回連続したら、イエローカードとか。PK戦の場合は三回目でイエローカートとか。そうでないとキーパーが委縮して、思い切ったセーブができなくなります。
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。