ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑧6/23 今大会の戦術流行について [スポーツ理論・スポーツ批評]


原 正樹
6月23日 15:34 ·
 戦術、フォーメーションの流行で言うと、ワントップというか、スリートップというか、4-3-3の役割についての最新流行、というのを感じるこの大会。2トップのチームは少ないなあ。
日本も、この最新流行フォーメーションになっていて、
日本/フランス(ペルー戦)/クロアチア(アルゼンチン戦を例にとって説明すると
■センターフォワード、ワントップに体の強いセンターフォワードがいて (大迫/ジルー/マンジュキッチ)
■その両脇に、ウィンガーのフォワードがいる。チームによっては片翼が極めて攻撃的、片翼がやや守備的、という性格付けになっている。(攻撃的=乾/エムバペ/ペリシッチ と 守備的 原口 /マトゥイディ/レビッチ)
MFについては、
■真ん中前目に、分類でいうとFW分類のシャドーストライカーになることもある攻撃的選手がいて(香川/グリーズマン/モドリッチ)
■その後ろにやや攻撃よりの、本当のセンターミッドフィールダーがいて(柴崎/ポグバ/ラキティッチ)
■その後ろに守備的センターミッドフィールダーがいる。(長谷部/カンテ/ブロゾビッチ)

フランスはグリースマンが左ウィンガーのフォワードで、ポグバがもうとつ前のMFで、という構成になったりするし、クロアチアはモドリッチとラキティッチは臨機応変に前後が入れ替わるから、こういうふうには分類できない、という意見があることは、その通りなのだけれど、基本的に4-3-3の、FWとMFを明確に分類できにくいフォーメーションが、今大会の流行最先端なのだよな。
 だから、「原口か武藤か」「柴崎、山口、長谷部の役割」「香川か本田か」それぞれを選んだ時で、チームの機能、性格がすごく変わる。相手と状況によって、その選手を選んだ監督の意味を、その選手だけでなく、全員が「チーム機能と狙いの共通理解」をもってプレーできるかどうかが、きわめて重要なのだよなあ。

サッカーファン以外には意味不明だよな、と思いつつ、全試合録画してある試合をあっちこっちと見比べながら、こういうことを考えているときが至福の時間である。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑦6/22 クロアチア×アルゼンチン戦に興奮して [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月22日 16:32 ·
クロアチアが強いことも、モドリッチとラキティッチがすごいことも「知ってるよ」のサッカーファンのみなさん、二人の後ろでバランスを取り、ボール奪取しまくっていたブロゾビッチ(インテル)に注目して見直すと、また味わい深いです。援しましょう。
それにコメント欄で追記
原 正樹 フランス、ベルギー、クロアチアは予想、期待通り強い。デンマーク、イングランド、アイスランド、セネガルは予想より強い、好調。スペイン、ドイツ、ブラジルは初戦つまずいたが復調しそう、悪くない。ポルトガル、ポーランド、コロンビア、アルゼンチンは、調子よくない。ポルトガルはB組2位で決勝トーナメントでA組1位ロシアと当たってロシアの勝ち、クリスチアーノロナウドが泣くに一票。


原 正樹
6月23日 14:52 ·
 今、クロアチア×アルゼンチン戦をブロゾビッチに注目しながら三回目、見直しているのだが、本当に味わい深い。モドリッチとラキティッチの後ろ、4バックのディフェンスラインの前のスペースをウロウロと浮きながら、同じようにそのスペースでウロウロしているメッシを見ている。メッシにボールが入りそうになった瞬間にスっと詰めに行って、ボールを取ってしまう。取れないまでも強烈にプレッシャーをかける。そして、モドリッチ、ラキティッチに素早く球を出す。メッシが調子が悪かったわけではなく、クロアチアのダリッチ監督の戦術と、それを完璧に遂行したブロゾビッチが、メッシを完全に殺したのだ、ということがよくわかる。
 このポジション、相手のエースを殺し、ディフェンスラインの前のスペースを制圧するミッドフィールダーが優秀、好調なチームは、強い。フランスで言えば、カンテの守備能力が、ものすごい。フランスが優勝候補の筆頭に上がるのも、攻撃陣の破壊力だけでなく、ポグバを攻撃に専念させられるカンテの守備力あってのことなのだ。
 一方のアルゼンチンは、このポジションのマスチェラーノが(前大会までの2大会では、このポジション世界最高だったのだが)老化劣化が顕著なことが、チーム力低下、失点につながっている。
 日本では、ここを長谷部がやるのか、山口蛍がやるのか、ということで、ドイツでの経験も含め、西野監督は長谷部に任せた、ということなのだが。さて、どうなるでしょうか。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑥6/20 日本×コロンビア戦分析 [スポーツ理論・スポーツ批評]

『林舞輝の日本代表テクニカルレポート第1回:日本対コロンビア
欧州サッカーの指導者養成機関の最高峰の一つであるポルト大学大学院に在籍しつつ、ポルトガル1部のボアビスタU-22でコーチを務める新進気鋭の23歳、林舞輝が日本代表のゲームを戦術的な視点から斬る。第1回のテーマは「コロンビア戦で、なぜ日本は数的優位にもかかわらず苦しんだのか?」。』

このゲームで起きたことを、きわめて正確に分析したレポート。「勝った勝った」と浮かれずに、あの試合で起きたこと、ぺケルマンがなぜあそこでクアドラードを変えたのか。なせ前半、日本は苦しんだのか。そこから次のセネガル戦を考えると。読んで損なし。というか。サッカー好きはぜひとも読みましょう。
 それにつけても、柴崎が直後インタビューで、「コロンビアは10人になってもブロックを崩さずにきたので、数的優位といっても昌子のところが余るだけだから、攻めやすくなったわけではない。そこを前半は修正できなかった」という意味のことを語っていて、まさにこの分析通りことを語っていた。ピッチ内でそのことを正確に把握できるっていうのは、やっぱりすごい。いに思って、次戦を応援しましょう。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑤6/19 ポーランド×セネガル戦を見た後に [スポーツ理論・スポーツ批評]

6月20日 22:07 ·
サッカーキングの恥を引用しながら。
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長友、冷静だな。正しい。ポーランド×セネガル戦見た?セネガル、びっくりするほど強かった。規律、戦術、組織が、ポーランドを完全に上回っていた。「アフリカ=身体能力、ただし規律を守れず自滅」みたいなチームでは全くありません。そういう紋切り型でセネガルを見たら、大間違い。(そういう紋切り型でセネガルを表現するメディアがいたら大馬鹿野郎。)
カメルーンやコートジボワール、ナイジェリアなどの西、中央アフリカの強豪の今までのイメージというと、監督がヨーロッパの白人で、言うことをなかなか聞かない選手たちを白人監督が手を焼きながら、なんとか指導する、という「教育者」型が多いイメージ。しかし、このセネガルの監督は、自国セネガル人のシセ監督。(若いし、おしゃれで超かっこいい、というのはあんまりかんけいないけれど。)今回の日本の「ハリルホジッチ→西野」監督交代問題でも出た、選手との意志疎通、選手の納得感問題、というのが、どうも、この監督と選手の間ではものすごくうまくいっているように見える。つまり、「規律」の問題や「戦術が徹底せず崩壊」ということが、起きそうもないのだ。
そのうえで、カラダのサイズも身体能力も、ものすごいのも事実。センターバックは193センチと195センチ。足もとんてもなく速いしジャンプ力もある。だいたい188センチ平均あるポーランドの前線の選手たちと並んでも、頭半分くらい背が高い。
 そんな点も含め、長友の言う通り、「次のセネガルが、グループ最強の敵」と思って、浮かれず気を引き締めて、それこそ「引き分けで勝ち点が取れれは上出来」くらいに思って、次戦を応援しましょう。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録④6/19 コロンビア戦後 [スポーツ理論・スポーツ批評]

6月20日 19:02 ·
JA-MSN.comの元川悦子さんのコラムをシェアしながら。
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さすがに元川悦子さん。私も同意見です。
 ピッチの中にいるのに、サッカーゲームのコントローラーを握っているかのようにピッチ全体を把握して、チームをコントロールできる能力があるのは、今の日本代表では柴崎だけだと思います。長谷部は長くキャプテンをしていますが、長谷部時代は、同時に遠藤時代であり、「攻守のバランス」を長谷部、遠藤で取りつつ、攻め側のコントロールをしていたのは明らかに遠藤だった。遠藤が代表を退いた後に、この役割ができた選手は柴崎以外にいない。かつ、守備の意識と能力が遠藤よりもさらに高い。ということで、このチームの真の中心選手は柴崎なのだよな。彼がいることで、香川は、より自分の良さを活かすことに集中できる(広い視野というよりは、瞬間的な反応、感覚で、フィニッシュに近いところを周囲何人かと奏でる)即興的能力に集中できる、という、ここが今の西野ジャパンの生命線だと思います。全盛期スペイン=バルサに例えると、柴崎がシャビ、香川がイニエスタだ、と言えばわかりやすいでしょうか。長谷部はブスケツの役割、になりますね。ブスケツ、シャビ、イニエスタ、いずれも優れたMFですが、チームの中心が誰かと言えば、シャビであることは間違いない。そういう意味で、今の日本代表は柴崎ジャパンなのだ、と思うわけです。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録③6/13 パラグアイ戦後 [スポーツ理論・スポーツ批評]

6月13日 0:56
前回投稿した「本番に運を取っておく」理論からすると、最悪の結果になってしまいました。オウンゴールの運まで使いきってしまった。
しかしまた、これは初戦コロンビア戦に向け、メンバー選考、ずいぶん面白いことになってきました。前試合からスタメンを10人も入れ替えたら、まさかの大量点初勝利。前回のスタメンが「レギュラー候補」で、今日のスタメンは「控え組」のはずだったのに。スイスと今日のパラグアイだと、実力もちょっと差があるので、今日のメンバーで点が取れたからといって、どこまで入れ替えていいものか。
さらにまた、悩むのは、選手個人の出来不出来というより、コンビネーション、相性、慣れの問題がからむこと。セレッソの乾、香川(と蛍)は明らかに連携が良かったし、鹿島がクラブワールドカップで準優勝したときのセット、昌子、植田と柴崎も明らかに連携が良い。今日良かったコンビ、セットをそのまま本番に使おうとすると、長谷部も本田も槇野も使えなくなる。乾が躍動したのはセンターMFが香川だったからで、本田ではおそらく絶対ダメ。ボランチも、柴崎とのコンビは蛍のほうがいいような。なら長谷部を本番で外す?ゲームキャプテンをここにきて山口蛍に任命、なんてことはあるのかな。西野監督の決断やいかに。
いちおう、私の選ぶ、初戦先発。(予想じゃなくて希望)
乾 大迫 武藤のスリートッブ
トップ下 香川(すきではないが、乾が活きる)
ボランチ 蛍 柴崎(柴崎がいちばんのお気に入りなのだ。今回代表は柴崎ジャパンになってほしい。)
長友 昌子 植田 酒井宏樹のフォーバック(鹿島ファンなので、センターバックは鹿島で)
キーパーは、うーん。それでも川島かなあ。

本田、岡崎、宇佐美はちょっとしんどい、交代で出てきてもやってくれる感が、今は無い。大迫が怪我、体調不良なら、岡崎出番になるけれど。
交代で入れるなら、サイドアタッカーに原口。香川不調なら、長谷部をボランチに入れて柴崎を前に上げる。守備がガタガタになったら植田に替えて吉田を入れる。
槇野、とてもいいやつだと思うけれど、大勝負でやっちまう(PKとられたり、何か決定的なことやっちまう)イメージがあって、使いにくい。負けていて、最後、パワープレー要員で出す、しかない。相手エースを一対一で止めろ、という役割で先発起用すると、気負ってPK与える、になると思う。不安過ぎる。

という、全く個人の好みだけで選ぶと、こんななのですが。
ところで、今日、ベンチに浅野がいた?同行してるの?


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ワールドカップ ロシア大会 facebook投稿記録②6/9 スイス戦後に、過去の準備試合成績を振り返る [スポーツ理論・スポーツ批評]

6月9日 11:47

歴史を紐解くと????今回は期待できる?それともフランス大会のように3連敗?
ワールドカップ直前3試合成績。
フランス大会以外は、
直前試合で負けてる、点が取れていない時の方が本大会の成績はいい。
直前調子がいい(点が取れたり、強豪と引き分けたりすると)と本大会はぼろぼろ。

そて、西野さんに、岡田さんほどの戦略、勝負師の勘があるか。

フランス大会 第一次岡田ジャパン 1敗2分け 1得点2失点
5/17  日本 1-1 パラグアイ
5/24 日本 0-0 チェコ
6/3  日本 0-1 ユーゴスラビア

⇒本大会 3敗

日韓大会 トルシエジャパン 1敗2分け 4得点7失点
5/2  日本 3-3 ホンジュラス
5/14 日本 0-3 ノルウェー
5/25 日本 1-1 スウェーデン

⇒本大会 1次リーグ2勝1分

ドイツ大会 ジーコジャパン 1勝2分け 3得点2失点
5/13 日本 0-0 スコットランド
5/30 日本 2-2 ドイツ
6/4 日本 1-0 マルタ

⇒本大会 1次リーグ 2敗1分け

南ア大会 第二次岡田ジャパン 2敗1分け 1得点6失点
5/24 日本 0-2 韓国
5/30 日本 1-2 イングランド
6/4 日本 0-2 コートジボアール
本大会 1次リーグ 2勝1敗

ブラジル大会 ザックジャパン 3勝 8得点4失点
5/27 日本 1-0 キプロス
6/2 日本 3-1 コスタリカ
6/6 日本 4-3 ザンビア
本大会 1次リーグ 2敗1分け
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ワールドカップ ロシア大会 facebook投稿記録①6/9 スイス戦後 [スポーツ理論・スポーツ批評]

Facebookに、ワールドカップ、直前スイス戦後から、本大会ベスト16ラウンド ベルギー戦までの間、Facebookに投稿した投稿と、いただいたコメントから抜粋(仮名に修正して)、友人とのやりとりを記録のために掲載しておきます。
 
いささかの自慢として、メンバー選択や、大会全体の展開(ファーストステージ勝ち上がりの仕方)などについて、予想予測を語った内容が、結構あたっていたじゃん、ということの自己満足記録の意味合いも、かなり、あります。

6月9日7:21(スイス線敗戦後)

なんだか、楽しくなってきた。今、録画していたのを見たけれど、悪くないじゃん。日本なんて、もともと強豪国じゃないんだから、本番に向けて、どれだけ「運」を取っておくかが大事、というのが僕の基本スタンスなので。直前調整試合で負け続ける、点が取れない、というのは良い兆候だと思う。
 攻めについては、だいぶいい形になっているのに点が入らない、ミドルシュートも全部正面、というのは「運」を取っておいている、と思おう。きっと本番ワールドカップでは、すごいミドルが入るぞ。さんざん批判されつづけ、全くシュートが入らないホンダもカガワも、「運」ゲージ満タン状態だと思う。
 守備についても、PKを取られ続け、ペナルティエリアすぐ外でもファールを取られ続け、カウンターも食い続けているので、そろそろディフェンスも修正されてくるのではなかろうか。槇野は、アンダー世代の世界大会やその予選でも、国内Jリーグでも、必ず大事なところで「やっちまう」タイプの選手だったのだが、今までのサッカー人生で「やっちまう」悪運をそろそろ使い果たして、ワールドカップ本番では、もうやらかさないでくれるのではないか。
 今朝やっていた、ポーランド×チリもみたけれど、ポーランドの攻めは恐ろしいけれど、守備は90分集中がもたないタイプに思われる。ちょっと前の韓国×ポーランドも、全く一緒の展開。すごい点をとるけれど、けっこうあっさり失点もする。無失点に抑えきるのは無理だと思うが、同点に追いつく、逆転できる可能性はあると思うんだけどな。
 一勝一敗一引き分けまではいけるぞ。はじめ二戦(コロンビア・セネガル)で一勝一敗。ふつうはコロンビアに負けでセネガルに勝つ、だと思うが、何が起きるかわからないので、逆かもしれない。そして、三戦目、一勝一敗同志でポーランドと対戦、勝てば上がれる、引き分けなら、のところの得失点差、総得点がどうなっているか、ぐらいまではもつれ込めると思います。
 直前調整試合でボロボロで点が取れないで負け続けているくらいでガタガタ言うなー。むしろ次のパラグアイ戦でキレイな点を二点もとったりしたら、「バカだなあ、直前試合で運を使い果たしちゃって」で、本番はボロボロになるんじゃないかと思います。そうなるほうが心配です。

コメント欄
原正樹「シュート決定率なんて、得点王クラスでも20%くらい。つまり5本打って一本決まる、なのだから、運を取っておくのは大事なことなのだ。こういうことを書くと理系の人から「確率は一回ごとに独立した確率で、運はとっておけない。いかにも文系的間違い」というような指摘が入ること間違いなし、なのだが、スポーツにおいては、明らかに「シュートが入る、入らない波」があって、例えばNBAのシュート成功率の高い選手が試合前半でばかばか外すときは、後半にバカバカ入って、一試合平均すると、だいたいリーグ戦全体での平均くらいに落ち着く、ということはよくある。ワールドカップ直前まで不調でも、大会本番で、なんだかポンポンと点が入る「ラッキーボーイ」のような選手が出てくる。そういう「運の波」をしっかり捕まえることが大事なのだと思います

 ロシア現地観戦予定の 先輩 Tさん
「ボクも「いいじゃん」と思いました。よくやってると思いました。まだ1点も取れてないけど、パラグアイ戦もゼロでもいい。コロンビア戦で0:1で先制されて「また負けるのか・・・」と思わせて、後半ロスタイムでW杯初出場の乾か原口か宇佐美か柴崎か、が西野ジャパン初ゴールを決めて、勝ち点1をもぎ取って波に乗る。そんな夢を見ています。」
原 正樹 「Tさん、きっとそうなります」



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