ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録29 クロアチア×デンマーク戦とブラジル×メキシコ戦の感想 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月3日 17:20 ·
感想書いてなかったから、クロアチア×デンマーク戦と、ブラジル×メキシコ戦の感想、軽く書いておこう、忘れないうちに。
 デンマークは本当にいいチームで、試合内容は7割がた支配していた。日本とともに、勝ち上がる価値のある試合内容で、残念ながら敗退した好チームでした。PK(延長の中の、モドリッチが止められた奴と、PK戦と、両方)にばかり注目がいったけれど、デンマークのサイド攻撃はよく機能していた。
クロアチアはモドリッチが疲れ果てて、よたよたになっていて、機能低下していました。そのモドリッチ、PK一回外していたのに、PK戦で再び出てきたその勇気にまず感動。それから、PK戦の直前の円陣でラキティッチが「ルカ(モドリッチのこと)はここ何年も、ずっと僕らを救ってくれて来た。だから、今回、今は、僕らがルカを救う番だ」と熱く檄を飛ばしていた、という話を後でネットで読んだうえで、もう一回、試合を見直すと、本当にラキティッチがものすごく熱く語り掛けていて、もう感動して、見ていて泣いてしまいました。そのラキティッチが最後のPKを決めたのですから、カッコよすぎです。一方の、シュマイケル親子。もうシュマイケル父の気持ちに共感同化してしまい、チームとしてはクロアチアに勝ち上がってほしいのに、PKではシュマイケル頑張れって、どういう気持ちになっていいのか全然わからず、もう、本当に大変な試合でした。
 ブラジル×メキシコは、レジェンド、マルケス39才(かつてバルセロナのセンターバックも務めた、ずっと代表キャプテンとしてワールドカップにもう今大会で5回連続で出ている)
が先発で出てきたので、「おいおい、日本で言えば、カズを出すくらいの話じゃないか。しかも、グループステージ韓国戦終盤に余裕こいてマルケス出したら、点を取られて、得失点差悪くして、勝ち抜け黄信号の原因になったじゃん」と思ってとても不安に思いながら見始めたら、ところが、これがものすごくよく機能して(センターバックじゃなくて、ボランチでの起用があたった。)メキシコなかなかいいじゃないか。マルケスなかなかいいじゃないか。と思って前半終了。しかし後半始まってみたら、マルケスは下げちゃうし、攻撃のエース、エルナンデスは怪我でいなくなるしで、そのあとはブラジルの一方的展開でした。
 フランスとブラジルは、ともに圧倒的に強いのですが、サッカーの質がものすごく違う。フランスがピッチを広く使って、ピッチ全体にすごくきれいに絵を描くようなサッカーをするのに対し、ブラジルは、ペナルティエリア周辺と中に入ったところでの狭いエリアでのスピードと技とが、異次元のすごさ。この2チームが、勝ち上がると準決勝で当たるなあ。それが事実上の決勝戦かなあ、と思います、(とはいえ、フランスがウルグアイに、ブラジルがベルギーに勝つ保証なんて、何もないのだけれど。)


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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録28 日本×ベルギー戦 後の世界のサッカーファンの声に思うこと。 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月3日 14:40 ·
世界の人がどう見たか
https://kaikore.blogspot.com/…/2018-world-cup-japan-vs-belg…

世界中のサッカーファンが日本のサッカーに驚き、魅了され、応援してくれていました。本当に、読んでいると涙が出てきます。

KAIKORE.BLOGSPOT.COM
ワールドカップ 日本 VS ベルギーの実況翻訳(海外の反応)
2018FIFAワールドカップ・ロシア大会で日本がベルギーに惜敗した試合の開始前から終了後までその状況をつぶさに書き込んだ外国人の実況コメントの翻訳。最初から最後まで予想外の活躍を見せ続けた日本代表に対する海外....
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原 正樹 自国の試合だけでなく、日本のような「弱小国」と思われている国の試合でも、こんなに一生懸命見て、内容の良さを理解してくれて、そうなれば本気で応援してくる世界のサッカーファンに感謝。日本人にも、そういう、「ちゃんといいサッカーを理解して応援できる」サッカーファンが増えるといいなあ、と思います。これはサッカーだけじゃなくて、来年のラグビーワールドカップに向けても、同様。南ア戦勝利のときの日本代表を現地イングランドのお客さんたちが大応援してくれたように、来年のワールドカップで、ティア2のロシアとか、島の国々、サモア、トンガ、フィジーなんかが、強豪国を相手に大金星、なんていう試合がきっと出てくると思います。そういう試合に、ちゃんとお客さんがたくさん入って、ちゃんとテレビで放送があって、有名じゃない国のことも、しっかり応援してあげられる日本でありたい。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録27 日本×ベルギー戦 終わってみて ホンダの最期のシュートに思うこと [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月3日 17:52 ·
あとね、直後に決勝点とられちゃったから、誰もあんまり言ってあげてないけど、最後のホンダのフリーキック。ここ何年のっていうか、南ア大会のときのデンマーク戦以来の、ホンダのベストなキックだったと思う。無回転で、すごいスピードで、ものすごい落ち方で。キーパーのクルトワのスーパーセーブがすごかっただけで、あれは、みんな、もっと褒めていいと思う。今大会前から、いろいろな批判を一身に集めたケイスケホンダだったけれど、プロフェッショナルだったと思う
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録26 日本×ベルギー戦 終わってみて、ハリル解任監督交代に思うこと [スポーツ理論・スポーツ批評]

正樹 ハリルホジッチ解任についは賛否合ったけれど、「サッカーは結果だ」ということで言うと、西野さんにして正解だったのだと思う。「柴崎 香川 乾」というボールポゼッション高めサッカーが世界に通用した、しかも点が取れた、ということ。今大会の日本のサッカーは、スペインやドイツがボール保持率が高いのに点が取れなかったことを考えると、ボール保持型(バルサ・スペイン全盛期型)を唯一継承して成功したチームだと思う。しかも、「終盤にホンダを入れるとさらに速度が落ちるのに得点チャンスが増える」という、ハリルホジッチには思いつかなかった秀逸な交代策を編み出した、という点でも、西野さんは素晴らしかったと思う。もちろん、ハリルが自分の理想とするメンバー、布陣、戦略で戦った場合、どうなったかは、永遠の謎になったわけなので、ハリルがダメだった、ということではないのだけれど。サッカー協会内のごたごたや監督の急な交代、ということも「サッカー先進国でも常にあること」なので、それを体験した、という意味でも、日本のサッカー文化成熟大人化体験ができてよかったな、と思うわけでした。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録25 日本×ベルギー戦 戦術的反省点 フェライニ対策など [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹 フェライニについて補足すると、背がものすごく高いのだけれど。プレーエリアは中盤、ただしセットプレーではヘディング強い、という選手なので日本選手がフェライニをマンマークをするのが中盤ちびっこになってしまう、というのが、アンバランスの原因なのだよね。だから、本当はベルギー対策をするなら、槙野に「フェライニが出てきたら、ポジション関係なくずっと密着マークしろ。セットプレーのときもお前が責任もって密着しろ。絶対フリーにするな。ただしPKになるようなファールはするなよ」といって送り出すのが正しかったと思う。

ツイッター上でもサッカー戦術マニア系の人たちは、私と同意見。、フェライニ入った瞬間に槙野または植田を投入すべきだった、という意見が散見されますね。その検討準備を事前にしていなかったとすると、西野さんと戦略スタッフのミスだと思う。戦略オタクのみなさんも、フェライニがFWじゃなくてMFてフラフラと浮いて動くから、植田を入れて5バック、とかでは対応できないことを指摘している。つまり、私が上に書いたように、「フォーメーションと関係なく、マンマーク」という形で背の高い足の速い選手を投入しなければならないので、それは槙野がやるのが適任だったと思う。
 
ツイッター上ではこういう分析、意見に「結果論だ」「あと知恵だ」という批判も出ているけれど、少なくとも我が家茶の間の私と妻の会話では、リアルタイムに、フェライニが出てきたときに、この議論はなされており、私や妻レベルの素人初老夫婦でさえすぐに考えることなので、「結果論」でも「後知恵」でもない、当然取らねばならぬ対策だったと思うわけです。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録24 日本×ベルギー戦後の感想。 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月3日 12:19 ·
 ツイッター上も「感動をありがとう」的コメントに一色になっており、敗戦敗因分析をするツイートは「今するな」と袋叩き状態になっている。直後のインタビューを聞いていた妻はインタビュアーに対して「まずは素晴らしい試合だったと褒めろ、ねぎらえ、いきなり反省のコメントを引き出すような質問の仕方、不愉快。」と怒っていたのであるが。 
 
それはもちろん、今の日本のできる最高の試合だったと思うし、これ以上なく楽しい、夢のような時間をくれた日本代表には本当に感謝と賛辞の気持ちでいっぱいだし、試合直後も家族で「いい試合だったよね」と言い合っていたのだが。

 でも正直なところ、終わった瞬間は、なんというか、感情があんまり湧いてこなかった。あえていえば、寂しいというか。悔しいではなく、寂しい。後半初めに二点続けて入った瞬間から、守り切れるとは到底思えず、二点返されることは覚悟していたけれど、三点目は日本に入ってくれるのでは、と期待していたのに。本当に本当に楽しい夢が覚めてしまった寂しさ。
 
 中学生のころ見た三菱ダイヤモンドサッカーだったか、とにかく昔のサッカー解説の定番に「1-0より2-0のリードの方が危ない」というのがあって、1-0だと緊張感が持続するが、2-0だと一瞬少し、勝てそうとか、邪念が入る、気が緩むとまではいかなくても、そこまでのチームと無意識に変わってしまう。そして1点返されると慌ててしまい、同点にされただけで負けた気分になり、結果、逆転されてしまう。その中学生のときの「二点差が一番危ない」がずっと頭の中をぐるぐるしていた。

 今、自慢してもしょうがないけれど、二日前に私はフェイスブック投稿で「勝機は2-2の打ち合いの展開になって、3点目がどちらになるかになったとき」という予測をしていたのだけれど。しかしここで想定していたのは、先に点を取られては、なんとか追いつく、追いすがるという、セネガル戦のような展開をイメージしていて、この場合のメンバー変更は、追いつくために攻撃の札を増やす、という展開。まさか2-0と先行するとは想像もしていなかった。早めに2-0とリードしたとき、という状況、これは西野さんはじめ戦略を考えるスタッフもそのときどうするか、具体的準備はそんなにしていなかったのではないかなあ。「攻めなければいけない点を取らなければいけない交代」はホンダ、岡崎の、香川、大迫との交代、あるいは乾と宇佐美の交代、ということで、成功先行体験を、コロンビア戦、セネガル戦でしているのだが。先発メンバーで二点もとってしまって、ただ守り切るためだけの交代というのは、やっていない。
 
 思えば、ベスト16ラウンド、日韓大会トルコ戦は0-1.南ア大会パラグアイ戦は0-0.日本がワールドカップのノックアウトステージで、リードするのも、それどころか点を取ること自体、史上初めてのことだった。日本のワールドカップ史上未経験の領域、状態を、後半残り30分間は戦うことになったのだよね。 

 二点先行されたベルギーはたしかに超本気モードで攻めかかってきたのだが、初め10分ほどは、運も味方し、なんとか耐えていた。本当に耐えきれなくなったのは、フェライニが投入されてから。
 フェライニは194センチもあって、そのうえ、やたらと運動量が多くてどこにでも顔を出す。ゴール前だけがこわいのではなく、すごく守りにくい。
 しかも、長身なのはフェライニだけでなく、ルカク190cm筆頭に右サイドのムニエも190センチ、ヴッツェル186センチ、交代で入ってきたシャドリ187センチ、セットプレーになれば上がってくるバック三人は190 189 186。残りもアザール以外は180センチ以上ある。
 対して、日本で185センチ以上あるのは吉田麻也だけ。もちろん長友がムニエやデブルイネと20センチの身長差に負けず空中戦で何度か勝っていたり、昌子は空中戦で負けていなかったり、がんばってはいたけれど。

 「守りを固めるから山口蛍」という条件反射的選択は、ベルギー相手には意味がなかったんじゃないかな、と思う。我が家居間でも、「守りを固めるなら前線一人下げて(原口が足をつっていたから)槙野をフェライニのマンマークに投入」と、妻と話していた。ホンダの投入は攻撃を維持し、敵陣にいる時間を長くする、セットプレーの脅威を増すという意味で、成功だったと思うけれど、柴崎→山口蛍の、ちびっこ同志交代で、日本のディフェンスが改善したとは思えない。山口蛍の出来が、ということではなく、交代選手選択が、ベルギーのフェライニ投入とかみ合っていなかったと思う。

 一人二人の長身選手を抑えることはできても、チームの半数以上が190cmのチームと戦うのは、難しいこと。そのチーム相手にリードを守り切ろうとしたときの対策。選手起用、交代策。引き分けが無く、延長戦~PK戦があるノックアウトラウンドで、早めにリードしたとき、そこから追いつかれたときの、戦術とメンタル。こういうことについて、経験が無かったから、負けたんだよなあと思う。

 最後のコーナーも、「ここで決めないと、延長戦になったら、攻められ続けて負けそうな気がする」と感じたから、上がる枚数が多くなって、カウンターをケアする枚数がたりなくなっていたんだよな。これも経験とか想定準備の不足とか、延長戦への不安とかのために、起きるべきして起きたことだったのだと思う。

 ドーハの悲劇、マイアミの奇跡を起こしたのに一次リーグ敗退したアトランタ五輪、ベスト16に出たところでトルシエ監督が「ここからはご褒美」と気が抜けた日韓大会とか、そういう失敗経験を積み重ねては、すこしずつ進化をしてきた日本代表。

 ポーランド戦の「敗戦維持での勝ち上がり」という稀有な体験を、ふだんサッカーを見ない人にまで議論が巻き起こりながら、その意味を理解する人が(全員とは言わないまでも)増えたこと。ノックアウトステージで「優勝候補に対して、試合残り時間をたくさん残し2点先行リードする」という夢のような状況が孕む怖さ。そこを戦う難しさ。そういう貴重な体験を、日本代表と、応援するサポーター、国民みんなが、たくさんたくさんしたロシア大会。楽しかっただけでなく、日本のサッカー文化がひとつ成熟し大人になりサッカー先進国、強国になっていくための、意味意義の深い大会でした。西野監督、代表チーム、選手、スタッフの皆さんに、本当に心からありがとうと言いたいです。

 日本代表は姿を消したけれど、今晩の、スウェーデン×スイスとイングランド×コロンビア、さらに週末からは、ワールドカップでいちばん楽しい、ベスト8の激突と、ワールドカップは続きます。日本代表への感謝を胸にしまいつつ、極上のサッカー体験を楽しみつくしましょう。

コメント欄から
元仕事先のKさん
延長に持ち込むってアイデアは、おそらく選手も監督も自信がなかったんだろうなって思ってしまいます。でも、それでも緊張の糸がきれるのが一瞬早かったのは残念です。大人の階段登った大会だったと思うことにします。でも、本当に悔しい。。。

原 正樹 悔しくて、寂しくて、直後は涙は出なかったけれど、今考えていると、涙が出てきます。


原 正樹
原 正樹 乾の無回転ミドルがサイドネットに突き刺さったとき、「ディ・マリアのフランス戦のゴールと同じくらい素晴らしい」と言いそうになって、「でも、アルゼンチン負けたから、不吉だから言うのやめとこう」と言葉を飲み込んだのだが、やはり思ってしまったのがいけなかったのだ。わたしのせいだ。負けたのは。


友人ヨゴくん
良い試合でしたね。16強、8強をあたり前にするには、大谷翔平クラスのスポーツエリートがあと3人くらい必要ですねww

原 正樹 大谷翔平(192cm)と八村塁(203cm)がサッカーをやってくれていたら、日本は優勝できたと思う。残念。


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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録23 クロアチア×デンマーク観戦記 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月2日 4:02 ·
ほんとに何が起きるかわからない。この前の日本×ポーランド、仕事が銀座で22時に終わり、家に帰ってテレビの前に座れたのが23時05分。もし今日のクロアチア×デンマークのような展開だったら、「????え。」となって、泣いていたと思う。開始3分で1-1って、すごいな。

原 正樹
7月2日 5:52 ·
なんてこった。もう。なんもいえねー。ここまで4試合、すごい試合しかない。もう死ぬ。体調悪い
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録22 ロシア×スペイン観戦記 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月1日 23:49 ·
前半終了。今日はロシア人になったつもりで観戦中。

原 正樹
7月2日 1:46 ·
今日はロシア人になったつもりで見ていたのでので、大変、幸せで、誇らしい気持ちになっている。

原 正樹 最後まで気持ちを切らさず守り、カウンターに入るときも全力で走り、そこからまた守りに戻るときも全力で走り、シュートには身を挺して、しかしペナルティエリア内や周囲で汚いファールはせず。やるべきことを120分間、全員でやり通した結果としてのPK勝利。格上相手に勝つためのお手本をロシアが示してくれました。

原 正樹 スペインは「ちびっこ」だけで攻めた方がリズムが良いのに、ディエゴコスタにこだわったこと。アセンシオも機能しなかったし。アセンシオをサイドで使ったのがほんとにまるでダメでした。イニエスタの投入が遅れたこと。イニエスタ投入以降はいい形での崩しが何度もあったので、残念でした。普通に、イニエスタとカルバハル先発でよかったのにシルバを偽トップに据えたゼロトップでよかったのにね。。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録21 日本×ベルギー戦への予想 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月1日 6:06 ·
 フランスが、全く穴が無いのと比べると、ベルギーは3バックの真ん中、本来はマンCの守りの中心コンパニが、怪我で、イングランド戦の終盤20分出ただけ。替わりに三試合とも先発しているボヤタが不安定。3バックの両サイドはトッテナムのアルデルワイレルドとヴェルトンゲンで、この二人は強力なのだが。
 コンパニが調子を上げて日本戦に先発で出てくると、ベルギーも「完全無欠状態」になってしまうなあ。そこに穴があれば、日本のベスト16ラウンドで初めての、「派手な点の取り合い」展開に持ち込むのが良いと思うのだが。2-2で終盤までもつれ込み、3点目を取った方の勝ち、というゲーム展開に持ち込めば勝機があると思います。(つまりは、アザールルカクを0点1点に抑えるのは絶対無理だと思う、ということ。)
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑳7/1~ ラウンド・フランス×アルゼンチン ウルグアイ×ポルトガル不眠不休観戦の感想 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
7月1日 1:17 ·
アルゼンチン×フランス、極上の試合でした。個人の技術、能力と組織としての美しさ、全てが揃ってのスーパーゴールをたくさん見られてお腹一杯。ごちそうさまでした。
原 正樹
7月1日 2:56 ·
 フランスの2点目。カンテ基点からポグバ→エルナンデス→ババールのゴールまでの流れの美しさ、パバールのシュートの技術的精巧さで、今大会、ここまでのベストゴール。1点目のPKを取る突破+3点目4点目のエムバペが、もちろんこの試合の顔なのは認めるけれど、カンテ、ポグバの中盤力、攻守両面の支配力が強さの根源。それにしても、フランスの布陣、一か所も弱点が無い。大会前はけが人続出で弱点と言われた両サイドバックのエルナンデスとババールが、素晴らしい出来。
 アルゼンチンについて。マスチェラーノは代表からの引退を表明。大好きな選手なので、残念。衰えが指摘されていたけれど、今日はアルゼンチンの手薄な中盤を一人で支えて奮闘していました。あと、アグエロが大好きなので、スタメン発表から「アグエロ先発で使えよ、今大会いちばん調子いいじゃん」と怒っていました。実は代表のメッシには思い入れゼロなので、メッシメッシ言うテレビ、うるさいなあと思って見ていました。バルサのメッシは大好きなんだけど。アルゼンチン代表はマスチェラーノとディ・マリアとアグエロのチームだった、であるべきだったと、ここ何年間ずっと思っていました。
 これだけ一試合目が派手な試合だと、二試合目、ウルグアイ×ポルトガルは、意外に地味な試合になるんではないかと、心配。スアレスか、クリスチアーノ・ロナウドか、どちらかは消えてしまうのだから、もったいないことである。

原 正樹
7月1日 3:49 ·
ウルグアイ×ポルトガル。初めの一発で目が覚めた。なんていうゴールだ。その前のサイドチェンジのボールがすごい。


原 正樹
7月1日 4:04 ·
ポルトガル×ウルグアイ 前半終了
ワールドカップ毎大会見ていて、いつも感じるが、ラウンド16(ノックアウトステージ)になると、試合のテンションが変わる。上位常連国はここで一つ、シフトアップする。ウルグアイの攻めの速さ守りの厳しさ、本当にすごい。
ここまで来られたことで満足してしまう弱小国は、そのテンション変化に対応できずに、力を出せずに敗退してしまう。日韓大会のトルコ戦、すこし進化した南ア大会パラグアイ戦、日本は確実に経験を積んできている。今日の二試合を見て、このテンションのステージに日本がいることの幸せに、もうワクワクが止まらん。

原 正樹
7月1日 5:16 ·
ああ、もう最高でした。しかし、二試合とも、終了間際に、負けている方が、興奮して審判に抗議をして貴重な残り時間を浪費してしまったのが残念だったな。あそこで素早くプレーに戻ったら、点が入りそうな雰囲気だったのにな。ポルトガル×ウルグアイ戦の主審は、カードもほとんど出さないかわりに、VARもできるだけ使わないぞ、と決意しているような、ちょっと頑固な審判だったな。こういう、審判のクセ、当たりはずれも、事前によくチェックして、対応を選手全員に徹底し、特に試合最終盤にも冷静に対応しないといけないな。

原 正樹
7月1日 5:22 ·
二試合とも、グループステージで好調、良いサッカーをしていた方が勝った。グループステージでやや低調だった方のチームも、調子を上げて、いいサッカーをしたけれど、それでも差は縮まらなかった。ということは、ベルギーも、とんでもなくいいサッカーをしてくることを覚悟しなければならないな。怖いなー怖いなー。


原 正樹
7月1日 5:33 ·
ウルグアイの左サイドバックのラクサール、いい選手だな。しかし、ウルグアイは、どのポジションの選手も、球際の厳しさ、寄せの速さが、最後まで全く落ちなかった。それと、ファールをあまり取らない、カードをあまり出さない主審の相性が良かったんだよな。



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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑲6/30 ベスト16進出したチームとFIFAランキング [スポーツ理論・スポーツ批評]


原 正樹
6月30日 16:21 ·
ツイッターから
『N. @IT_Wolves1
ベスト16進出チームと
世界ランク

ブラジル(ベスト16進出チームと
世界ランク
ブラジル(2位)
ベルギー(3位)
ポルトガル(4位)
アルゼンチン(5位)
スイス(6位)
フランス(7位)
スペイン(10位)
イングランド(12位)
デンマーク(12位)
ウルグアイ(14位)
メキシコ(15位)
コロンビア(16位)
クロアチア(20位)
スウェーデン(24位)
日本(61位)
ロシア(70位)』

ここから私の追加情報、コメント。
FIFAランキング 16位以内なのに、ワールドカップベスト16に進めなかったのは、1位のドイツ、8位のポーランド、9位のチリ(ワールドカップ南米予選敗で不出場)、11位のペルーの4チームだけ。FIFAランキング、なかなか正確。

① ドイツ敗退が番狂わせと言っても、かわりに上がったスウェーデンは24位。メキシコは16位。実は大した番狂わせではない。
② 11位のペルー敗退は4位フランスと12位デンマークと16位以内3チーム同居した中での敗退。番狂わせではない。これはむしろ、コパアメリカ直近二連覇のチリが南米予選で敗退してかわりにベルーが出場したその段階で大番狂わせが起きており、チリが出場していたら、決勝トーナメントに上がっていたのでは、と思います。
③ 地元ロシアは同組にランキングベスト16位以内は14位ウルグアイのみという地元優遇組み合わせ。番狂わせを起こしたわけではない。

 ということで、ランキング8位のポーランドが敗退して、代わりにランキング61位で、アジア・アフリカ10チームから唯一、日本がベスト16に上がったことが、今大会最大の番狂わせであること。
 その実現のために、日本代表が、西野監督が、なりふり構わず、できることすべてをやったのだということは理解すべきでしょう。
 次の対戦相手ベルギーは、ランキング3位、ベスト16に残っている中ではブラジルに次いで二番目に強いということになっています。ファーストラウンド三戦を見ても、本当に強い。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑱6/29 ポーランド戦後の感想 その2 カズのコメント記事によせて [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月29日 23:32
 記事から
『カズ サッカーは5秒、10秒あれば1点入りますからね。セネガルが点を取った瞬間、日本は点を取らないといけない状況になる。その中で、(ポーランドが)来なければ回すという勝負にかけた。コロンビア戦もそうでしたけど、2-1になって自分たちが余裕を持ってボールを回すサッカーができた。その積み重ねで、ああいう時間の過ごし方ができたのでは。なかなかできる経験ではない。監督、スタッフ、スタンドの観客、テレビで見ていた人もみんなそういう経験をした。大きな日本の財産になるんじゃないですかね。勝ちに本当にこだわったやり方。いろんな選択があるなかで、あそこまでの選択があの瞬間できたなと。すごいと思いますね。』

 けっこうサッカーファンなのかな、という友人まで、昨日のあの戦い方を「無気力」とか「卑怯」とか言ってたので、ほんとにびっくり。サッカーの文化では「褒められないがありうる選択」だし、選択自体がカズの言うように、ものすごく勇気のある、リスクのある決断選択だし、ああやって球を回している選手は無気力なはずはなく、最高の集中力で、ミスなく球をつなぎ切ろうとしていたわけだし。もう、ほんと、自分の知らない、それぞれのスポーツ文化に対し、リスペクトを持とうよ、と思う。
 
 初めて野球の世界大会に出た国の、初めて野球を本気で見る野球後進国の国民が、日本と対戦して、自分のチームの強打者を敬遠されて、「日本は卑怯者」とか「優れた選手の本気のぶつかり合いを見るのがスポーツではないのか」とか怒っていたら、日本人「はあ?」って思うよね。敬遠、野球では普通だよね。敬遠する投手も指示した監督も、卑怯者でも何でもないよね。野球という競技文化の中ではありうる選択だよね。敬遠のボールだって細心の注意をして投げるよね。
 西野監督のインタビュー記事もちゃんと読んだ方がいいと思う。今までベスト16進出した二大会は「全力出し切って余力全くなしのベスト16」だった、そうではなく、ベスト8以上を目指している、本当に戦える状態でのベスト16ラウンドを戦うために、メンバーの入れ替えもしたし、あの戦術も選んだ。「控えの選手を出してやろうという温情」とか「チームの雰囲気とかチームの和」のような、ウンコのようなことはヒトカケラも考えていない、と言い切っています。(ウンコのような質問をした記者がいたわけだ。)
 本当に勝つために、一試合ではなく、この大会で最高の結果を出すために、いろいろいな選択肢の中で考え抜いた選択だったことを、きちんと語っているよ。勝つためのベストの選択を、批判を恐れずすることが、サッカーの世界の「正々堂々」だよ。

 事前に示し合わせて無気力プレー無気力試合をした、八百長をした、というのでは全くない。刻々と変化する状況に対し、失敗したら悲惨な結果に陥るリスクを承知の上で、あの選択をしたこと。

サッカー観戦するものにとっても、サッカーというスポーツ文化の奥深さを、体験できた貴重な夜だったのに。
 
 妻とは先ほども「今までのワールドカップの中でも、最高におもしろかったよね昨日の夜」と話していました。妻は、「ホンダではなく最後の一枚を長谷部を出したことで、西野さんはその意味を選手全体に伝えていたよね」とか「武藤がピッチ上で、何をしていいかわからない顔をしていたから、武藤に替えてっていう判断も、最高だった。私も武藤を変えるべきだって言ったでしょう」などなど、本当に我が妻はサッカーわかっているなあ、と誇らしく思いました。

 そういう、見どころ満載の試合に対し、「無気力」とか「卑怯」とかしか見て取れない人が多数いる、というのは、本当に、スカパーの最近オンエアしているTVCMという通り、日本はサッカー後進国なのだよな、と思います。


NIKKANSPORTS.COM
カズ、終盤の戦いに持論「大きな日本の財産になる」 - 日本代表 : 日刊スポーツ
 横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が、ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が決勝トーナメント進出を決め一夜明けた29日、横浜市内の練習場で取材に応じ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト

コメント欄に書いたことから以下抜粋
原 正樹 サッカー先進国の人たちの評価はというと、「自分と無関係の国のワールドカップの試合は、試合内容プレー内容を楽しむために見ているのだから、フルメンバーで本気出せば面白いサッカーができることがわかっている日本が、あんなにメンバー落として、あんなサッカーしてくそつまんなかったじゃねえか、バーカ。でも、もし自分の国が同じ状況だったら、きっと同じことしたよね。それがサッカーじゃん」というような内容が最大公約数だと思います。

原 正樹 VARを採用したら、シミュレーションのような審判を欺くプレーが不利になるので、南米選手のずるいプレーが「損」になる、とわかれば、次第に減っていくでしょう。今回の戦術が好ましくないとFIFAが感じたならば、この勝ち上がりルールをFIFAが変更すればいいだけでしょう。ルールに則り勝ち上がりを追求した西野監督、日本代表を批判するのはお門違いだと思います。

原 正樹 グループリーグというのは、4チーム各チーム3試合合計での、順位を争っている、その全体がひとつの大きな意味での試合であり、一試合一対戦ごとの勝敗を争っているのではない、という単純な事実がわからないおバカさんが多いということか。うん、そう考えると「つまらない」とか「卑怯」とか言ってる人が多いのは、わかるな。例えばチャンピォンズリーグの決勝ラウンドは、ホーム&アウェーの二試合合計を、アウェーゴールという興味深い判定法を加えたルールで争う。そこに面白さがある、というようなサッカー文化になじんでいないと、二試合合計同点、二試合目では負けたけれど、アゥエーゴール差で勝ち上がるから大喜び、っていう、その試合だけ見ると負けているのに大喜びっていう状況がわからないんだろうな。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑰6/29 ポーランド戦後の感想と友人とのやりとり その① [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月29日 13:36 ·
日本×ポーランド戦だけをテレビ一台で見ていた人のなかには、つまらないとか卑怯とかいう人が、ツイッター上にわいてでているのだが、セネガル×コロンビア戦を、テレビ2台で同時視聴していた我が家の居間では、ワールドカップ観戦40年間史上、最大級の盛り上がりでした。残り10分、セネガルが同点にもし追いついたら日本は敗退決定。そのなかで、あの決断をした西野監督。どれ程の勇気のいる決断だったことか。事実、セネガルは、その間、何度かの決定的場面をつくり、妻も私も「コロンビア、頼むー、がんばれー」と、10日前のことは忘れたかのように絶叫。もしセネガルが点を取っていたら、日本中から馬鹿呼ばわりされることなどわかった上での決断。先発メンバー大幅入れ換えも含め、絶対にベスト16ラウンドで勝ってベスト8以上に行く、その事を見据えての決断。
次、勝てば、この不恰好な10分間も、再びの手のひら返し、ポジティブに評価される。

香川、ホンダ、原口、昌子を休ませ、川島の自信を少し回復させることに成功したので、(敵ベルギーもイングランド戦は主力完全休養)、次戦は期待して良いと思います。

コメント欄 友人とのやりとりでの私のコメントのみ抜粋

原 正樹 こういうことを、初めて、自国代表が、ワールドカップのグループステージ最終節で行う、それを応援するという、「サッカー文化成熟」の貴重な体験でした。

原 正樹 息子の一人はハンドボールをやっていたのですが、ハンドボールでは、いつまでもシュートを打たずに球を廻していると「パッシブ」という警告状態になり、それでも打たないと相手ボールになります。バスケットだと国際ルールで30秒、NBAで24秒以内にシュートを打たないと相手ボールになります。サッカーにこういうルールがない以上、相手がボールを取りに来ない限り、攻める意志なくボールを保持し続け、自チームに優位な状態を維持し続けるのは、なんら責められることではありません。

ラグビーファンの友人コメント
優位かどうか、ですね。問題は。

原 正樹
原 正樹 1試合内で優位でなくても、トーナメント立場上優位、を維持しようとしたので。かつ何を優位と決めたのはFifaであって日本でも西野監督でもないわけですから。

会社同期入社友人のコメント
フェアプレーポイントでの通過が少し苦いが、サッカーにはこういうのをアンフェアという価値観はないんだ、

原 正樹 もしこれをFIFAがアンフェアと感じたならば、こうした戦術が取れないようなルール、勝ち点得失点総得点が並んだ時のルールを決めればよいでしょう。中治さんが提言していて面白かったので、僕もシェアして紹介した「ゴールポスト・バーに当たって入らなかったシュート数」で決める、というのは相当面白いですよね。

原 正樹 「ゴール枠当たりシュート数」で負けていたら、死に物狂いで攻めなければいけなくなるので、秀逸なアイデアだと思います。

高校同級生 高校サッカー部レギュラー友人のコメント
イニシアティブをもっての「勝ち切る」「引き分け切る」はよく見るが、他力本願かつ「負け切る」は初めて見たという意味では貴重でした。敢えて言えばファーストプラン(控え組で世界8位に引き分け以上)は強者の戦術であり虫が良過ぎた。ポーランドへの敬意も欠いていたように思ます。

原 正樹
「控え組」とはいえ、レバンドフスキを山口蛍と槙野という一対一の強い二人でマンマーク気味にみる、右サイドの守備不安を酒井高徳と酒井宏樹二人という守備重視のメンバー入れ替えだったという意味では、意図は間違ってはいなかったと思うのですが。試合3日前26日に僕が予測というか提言した「大幅メンバー入れ替え」を以下再掲します「岡崎の体調が戻っているなら
岡崎のワントップ、ウイングに宇佐美と武藤
トップ下にホンダ先発
その底に山口蛍、大島、遠藤航のトリプルボランチ、大島に前目で柴崎ポジションをやってもらう。
サイドバックは酒井高徳と酒井宏樹で、センターバックに槙野と吉田麻也。吉田だけは出てね。
そしてキーパーに東口。

 出たくてうずうずしていた選手たちが大暴れしてくれる。出せば使える選手の目処が立つ。主力は休んで体力温存、怪我の回復も見込める。
 岡崎の怪我の調子がまだ心配なら、武藤のワントップでも、宇佐美と武藤の2トップでもいいと思う。宇佐美はMFに分類されているけれど、もともとFWだし。
 ポーランドはディフェンスにかなり難があるので、武藤、宇佐美の2トップ+ケイスケホンダ+大島のゲームメイク+両酒井のサイド攻撃で十分崩せると思う。山口蛍と槙野でレバンドフスキを見る。なんなら山口蛍が密着マンマークしてもいいのでは。

原 正樹 結果論ですが、初めから武藤、宇佐美の2トップにして、トップ下にホンダを出す、守りを「山口・大島・遠藤」のトリプルボランチに強化する「槙野 吉田」のセンターバックでレバンドフスキマンマークをするという形なら、「弱者の守備重視布陣」として、よかったんじゃあないかなと思います。試合間隔が短く猛暑のボルゴグラードなので、消耗の激しい柴崎、長友、大迫は、先発からは外す(攻めは諦める)が良かったかと思います。


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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑯6/26 ポーランド戦、決勝トーナメントを見据えた選抜入れ替えの提言 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月26日 23:23 ·
 一昨日「浮かれるな、まだまだ一次リーグ敗退のリスクは大きい」と書いたのだけれど、その一方で、ポーランド戦では、メンバーの入れ替えを「ベスト8以上を本気で目指して」行う、という勇気も必要なのではないか、という、かなり大胆なことを書いてみる。単に「川島が調子悪いからキーパー替えろ」みたいなことではなく。試合間隔がセネガル戦とポーランド戦の間は短く中三日、そして、そこで勝ち上がった後のベスト16ラウンドも2位通過だと中三日。
 日本のサッカーは「走り負けない」「ハードワーク」が基本。ポーランド戦の行われるヴォルゴグラードは、ここまでの試合を見ても、暑い。真夏の東京でサッカーやってるような状況。ここで今のメンバーを変えずに戦うと、ベスト16ラウンドで主力が疲れ果てていて、あるいはけが人続出になっていて、またベスト16で敗退になる可能性が高い。というか、そもそもポーランド戦の途中で、疲れて走れない、けが人が出るリスクが高いと思う。
 ポーランドは敗退決定なので、メンバーを大きくいじってくる可能性が高い。つまり、フレッシュな選手がたくさん出てくる。「勝っている、勝負がかかっているからメンバーをいじらない」に固執すると、「疲れ果てたベストメンバー日本対、フレッシュで元気いっぱいのポーランド」という戦いになる可能性がある。
 なので、疲れていそうな原口や長谷部、大迫、長友、怪我してほしくない柴崎、乾、香川まで先発から外してしまうというのはどうだろう。
 岡崎の体調が戻っているなら
岡崎のワントップ、ウイングに宇佐美と武藤
トップ下にホンダ先発
その底に山口蛍、大島、遠藤航のトリプルボランチ、大島に前目で柴崎ポジションをやってもらう。
サイドバックは酒井高徳と酒井宏樹で、センターバックに槙野と吉田麻也。吉田だけは出てね。
そしてキーパーに東口。

 出たくてうずうずしていた選手たちが大暴れしてくれる。出せば使える選手の目処が立つ。主力は休んで体力温存、怪我の回復も見込める。
 岡崎の怪我の調子がまだ心配なら、武藤のワントップでも、宇佐美と武藤の2トップでもいいと思う。宇佐美はMFに分類されているけれど、もともとFWだし。
 ポーランドはディフェンスにかなり難があるので、武藤、宇佐美の2トップ+ケイスケホンダ+大島のゲームメイク+両酒井のサイド攻撃で十分崩せると思う。山口蛍と槙野でレバンドフスキを見る。なんなら山口蛍が密着マンマークしてもいいのでは。
 
 ここまで極端でなくても、西野監督、疲労対策、暑さ対策&ベスト8以上まで目指しての、メンバー入れ替えをしてくるのではないか。失敗すれば「いい状態でメンバーをいじるのは無い」と酷評されるだろうが、勇気をもって、やってほしいなあ。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑮6/26 ホンダ、岡崎の途中投入を見て、フランス大会カズと北澤も、そう使えば、落選させなくても、と思ったこと。 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月26日 22:31 ·
 ホンダ&岡崎を控えに置きつつ試合後半に出すという起用法を見て思うこと。98年のワールドカップのとき、カズ&北澤を、23人メンバーから外すのでなく、23人には選んでベンチに置き、点が取れない、リードされてしまった後半20分から出す、という選択肢っていうは、当時ではありえなかったんだろうな、でも、本当はアリだったんじゃないかな。などと思う。アジア予選後半の、追い詰められて勝ち続けるしかなくなった状況で、攻め重視の核として、北澤を使った岡田さんとしては、守り重視の本大会では北澤を使う選択肢はない、と考えたこと、当時としては納得したけれど。でも、点を取らなければ勝ち点が取れない状況になったら、北澤システムを本大会でも試してよかったんじゃないかな。そして、カズは、今大会のホンダと同じように、直前試合でどれだけ調子を落としていても、本大会では何かやってくれたんじゃないかな。当時の僕は「中田信者」で、カズを外すことに賛成していたのだけれど、今大会の日本をみていて、そんなことを考えました。
 もしワールドカップに出られていたら、カズは現役を今ほど長くは続けなかったのかもしれないな、とも思う。

原 正樹 ちなみに北澤システムとここで書いたのは、ツートップ下の攻撃的MFに北澤を置いて、その後ろに中田英寿と名波を、さらにその後ろに山口素弘をワンボランチに置く中盤ダイヤモンド型の4-4-2。本大会では3-5-2に変更、実質5-3-2で名波、山口ダブルボランチ、攻撃的MFは中田英寿だけになった。

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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑭6/25~26 柴崎ジャパンなのだ [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月26日 21:02 ·
サッカーわかる国の人が見れば、柴崎ジャパンなのは一目瞭然なのだよね。

GOAL.COM
【海外の反応】伊メディアが柴崎岳をW杯第2節のベスト11に選出「勇敢な日本の頭脳と心臓」 | Goal.com
イタリアメディアは、セネガル戦で日本の攻撃を操った柴崎岳をロシアW杯第2節のベストイレブンに挙げた。

友人ヨゴくんコメント
長友へのパス、すごいね。結果出した乾もすごいけど。

原 正樹
原 正樹 1998フランス大会クロアチア戦で縦横無尽にピッチを走り回りゴン中山に決定的なロングラストパスを出し、世界に衝撃を与えた中田英寿を思い出させるくらい、セネガル戦の柴崎は凄かった。ゴンはシュート外したんだけど。
2



原 正樹
6月25日 12:35 ·
サッカーキング
·
元川悦子さんのいう通り その2。かつて中田英寿のプレーを誰よりも愛したジャーナリストが、柴崎岳を愛してしまうのは必然なのだと、趣味を同じうする者として、深く共感。
クラブワールドカップで一度、世界のクラブの注目を集めたが、今回の活躍で、ビッグクラブからもオファーが来ちゃうと思います。

SOCCER-KING.JP
【コラム】柴崎岳、“真の司令塔”に君臨へ…背番号7がロシアで見せる爆発的進化 | サッカーキング
「タテにパスを入れていくところはホントに僕の出来次第。そこで取られると相手のカウンターは強烈なものがある。逆にタテにつけられれば大きなチャンスになるので、そこは···

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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑬6/25 ポーランドの不吉なジンクス [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月25日 5:47 ·
ツイッターから。「 Rocket Man@AndCry999
みんなポーランドがやる気無くすって思うじゃん? ポーランドのW杯の成績↓
2002
1戦目●0−2韓国
2戦目●0−4ポルトガル
3戦目○3−1アメリカ
2006
1戦目●0−2エクアドル
2戦目●0−1ドイツ
3戦目○2−1コスタリカ
ポーランドは3戦目、思い出作りのプロ ということは」

あとね、西野監督で思い出すのは、アトランタ五輪で、ブラジルに勝って日本中を盛り上げておいてから、ナイジェリアに負けて、3戦目、ハンガリー(このハンガリーも二連敗で敗退決定していた)にリードされてのロスタイムから、前園が終了間際に劇的勝ち越し点入れて長々とガッツポーズしてたら、実は得失点差でそのままでは一次リーグ敗退決定、中継アナ、前園に「早くボールもってもう一点取りに行けとキレる事件」というのがあったよね。

今回は引き分けならOKだけど、負けたら得失点差でまずダメだと思う。

選手も監督もサッカーファンも、今はそういうこと十分わかっているので、メディアは浮かれないでほしいです。まだ、かなり危ない。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑫6/25 日本×セネガル戦後感想 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月25日 2:47 ·
 内容が素晴らしかった。誇らしい試合でした。日本人だから内容より勝敗結果に意識が集中してしまいますが、おそらく、世界中の目の肥えたサッカーファンが、「面白い試合だった」「日本はナイスチームだ」と言ってくれていると思います。直前試合がイングランド×パナマだったのも、日本×セネガルの高品質ナイスゲームをさらに印象付けたと思います。
 (キーパーにだけはおそらく辛い意見が出ると思いますが)しかし川島選手も、失点一点目は残念でしたが、二回、ファインセーブがありました。
 すべての選手が、持ち味を出した試合でした。柴崎の攻守両面にわたる完璧なプレー、昌子の敵のエースをつぶし切った守りと攻撃参加。長谷部も素晴らしかった、前半途中センターバックの真ん中に下がって、スリーバックのような形になったあたりから、リズムがよくなった。大迫もフィニッシュのミスはあったけれど、ポストプレーはほぼ完勝だったのが、どれほど凄いことか。原口と酒井の右サイドも、何度もチャンスを作り出して素晴らしかった。吉田も落ち着いていた。長友は守りでは苦労していましたが、攻めあがったときの、乾得点シーンのおぜん立ては見事でした。
 交代で出てきた、点を取ったケイスケホンダは、プロフェッショナルであることを証明したし、そのときに見事にゴール前でつぶれてキーパーを抑え込んだ岡崎の素晴らしさには、家中みんな感動していました。ホンダと岡崎をセットで出す西野采配は心憎いですね。宇佐美も「日本一うまい」天才の片りんを見せただけでなく、一生懸命走り回って守備をしていたのが印象的でした。
 「香川・乾」でまずリズムを作り、後半勝負に「ホンダ、岡崎」というゲームプランは、「リードされても追いつける、同点だったら勝ちにいける」という自信をチーム全体に与えていると思います。
 原口が最初から限界まで走り回ることも、チームにいい影響を与えていると思います。なぜかはわからないけれど、一人、「失敗しても泥臭く走り続ける男」がいることは、なぜかはよくわからないけれど、勇気や元気をチームに与える効果があります。原口元気でしたね、彼の名前。
 


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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑪6/23 イングランドは強いのか弱いのか、わからない。 [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月24日 21:57 ·
今大会、実力が測りにくいのがイングランド。というかG組。ベルギー、イングランド、チュニジア、パナマのこの組。チュニジア、パナマが弱すぎるのか、イングランドがベルギーと同じくらいものすごく強いのか。最終節のベルギー×イングランドまでわからない。ベルギーサッカーが極めて現代的流行最先端&スーパースター集団なのと比べると、イングランドは守備安定のために、3バックといいつつ、守るときは5バック状態になる「弱者スタイル」だし、かといって、「切れ味鋭いカウンター」というわけでもない。強豪国と当たらないと、イングランドのシステムの狙いが見えてこない。日本がもし勝ち上がると、もしかするとイングランドと当たるかもしれない、と思ってイングランド×パナマ戦、見ているのだが、一方的過ぎて分析しにくいなあで、今の日本代表は柴崎ジャパンなのだ、と思うわけです。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑨6/23 サッカー実況の独特の言い回し「決定的」と「選手がいたんでいる」について妻と話したこと [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月23日 14:14 ·
 妻とワールドカップを観戦しながら(ブラジル×コスタリカで、ブラジルが決定機を外したりナバスに阻止されたりしまくっているとき)「サッカー中継独特の言い回し」について話したこと。
 妻「『決定的でしたね』っていうのは、点が入りそうだけれど、決まらなったときに使うんだよね。決定しなければいけないのに、決められなかった、という意味なんだよね。」
私「これは、僕が中学のなんちゃってサッカー部員だったころ、テレビで海外サッカーを見られるのは、週一回の、テレビ東京というか、当時の東京12チャンネルの、三菱ダイヤモンドサッカーだけで、岡野俊一郎さんが解説をするのだけれど、岡野さんが、この「決定的でしたね」を連発したので、サッカー少年たちの間で定着した言い回しなのだよ。岡野俊一郎さん、偉大なり。」

 さらに妻が「選手が倒れて動けない時に使う、『選手がいたんでいます』っていう、サッカーとラグビーで使う言い方もすごく変だよ。この『いたんで』は漢字をあてると「痛」なの「傷」なの?痛いなら、「選手が痛がっています」だし、負傷したみたいって言いたいならそういえばいいのに。「痛がっていて、負傷したかもしれない」を全部合わせて『いたんでいます』?傷んでいるっていうのは、スーパーの野菜や果物が古くなって傷んでいるっていうときにしか使わないよね」という。なるほど。
 スポーツ中継の日本語って面白いよね、という話になって、NHKでNBAの解説をしている塚本清彦さんが、初めて現地からの中継解説をすることになったときに、あまりの迫力に感激して「スゲー」と叫びそうになったが、NHKの解説者であることを叫び途中で思い出し「スゲーですね」といったことを思い出し「スゲーですね」もスポーツ中継用語として定着したらいいのにね、と妻と話し合いました。

 昨日は、ブラジ×コスタリカ戦も、スイス×セルビア戦も「スゲーですね」と叫びたくなる展開で、面白かった。
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ワールドカップロシア大会 facebook投稿記録⑩6/23 ブロゾビッチに注目して クロアチア×アルゼンチン戦を見直しながら考えたこと [スポーツ理論・スポーツ批評]

原 正樹
6月23日 14:52 ·
 今、クロアチア×アルゼンチン戦をブロゾビッチに注目しながら三回目、見直しているのだが、本当に味わい深い。モドリッチとラキティッチの後ろ、4バックのディフェンスラインの前のスペースをウロウロと浮きながら、同じようにそのスペースでウロウロしているメッシを見ている。メッシにボールが入りそうになった瞬間にスっと詰めに行って、ボールを取ってしまう。取れないまでも強烈にプレッシャーをかける。そして、モドリッチ、ラキティッチに素早く球を出す。メッシが調子が悪かったわけではなく、クロアチアのダリッチ監督の戦術と、それを完璧に遂行したブロゾビッチが、メッシを完全に殺したのだ、ということがよくわかる。
 このポジション、相手のエースを殺し、ディフェンスラインの前のスペースを制圧するミッドフィールダーが優秀、好調なチームは、強い。フランスで言えば、カンテの守備能力が、ものすごい。フランスが優勝候補の筆頭に上がるのも、攻撃陣の破壊力だけでなく、ポグバを攻撃に専念させられるカンテの守備力あってのことなのだ。
 一方のアルゼンチンは、このポジションのマスチェラーノが(前大会までの2大会では、このポジション世界最高だったのだが)老化劣化が顕著なことが、チーム力低下、失点につながっている。
 日本では、ここを長谷部がやるのか、山口蛍がやるのか、ということで、ドイツでの経験も含め、西野監督は長谷部に任せた、ということなのだが。さて、どうなるでしょうか。
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