苫小牧での地震。都市伝説?陰謀論?主張している人は怪しいが、事実はどうなんだろう。 [閲読注意]

苫小牧での大地震を、原因根拠を挙げて予想、警告していた人がいます。
 その人物(石田昭氏)が、専門の地震についての研究以外では、トンデモ科学と陰謀論まみれの、非常に怪しい人物であり(幸福の科学の幸福実現党から選挙に出たりもしています。)、地震関連でも学会主流派にからはトンデモ学説として相手にされていません。よって、マスメディアで取り上げられたことはほとんどありません。

 紹介するブログは、そうした事情はひとまず横におき、地震発生メカニズムについての理論と、具体的第三者的に確認できる事実のみから、この予想的中と、その根拠となっている事象について、注目に値するのでは、として取り上げているようです。

①アメリカでいくつも研究、論文が発表されている通り、石油や天然ガス採掘、工業廃水処理のために、地下に不用意に高い圧力を掛けて、液体その他を圧入することが、人工的に地震を引き起こす元になることは科学的事実として認知されている。アメリカで過去ほとんが起きていない地域で、このような工事が行われた直後に地震が頻発し、工事を中止すると地震が止まることが確認されている。

②日本においては、20年ほど前から、温暖化対策のための、CCSという技術の開発、実証実験が行われている。CCSとはCarbon dioxide Capture and Storageの略であり、火力発電所や製油所、製鉄所など大規模工場から排出されるCO2(Carbon dioxide)を大気中に放出する前に捉えて(Capture)、地中に貯留する(Storage)技術のことだ。確かに、化石燃料を燃やすことで発生するCO2を地下に埋めてしまうことができれば、エネルギーの利用と温暖化対策の両立が可能になる。

③CCSを進めている日本CCS株式会社は、主に電力会社と日本を代表する大企業出資して作られた企業。政府からも大規模な資金援助がされている。株主一覧を貼っておく。つまり、国家的大プロジェクトである。
 株主一覧
北海道電力株式会社 東北電力株式会社 東京電力ホールディングス株式会社 中部電力株式会社 北陸電力株式会社 関西電力株式会社 中国電力株式会社 四国電力株式会社 九州電力株式会社 沖縄電力株式会社 電源開発株式会社 JFEエンジニアリング株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社 千代田化工建設株式会社
東洋エンジニアリング株式会社 日揮株式会社 国際石油開発帝石株式会社
石油資源開発株式会社 三井石油開発株式会社 出光興産株式会社
コスモ石油株式会社 JXTGエネルギー株式会社 昭和シェル石油株式会社
伊藤忠商事株式会社 住友商事株式会社 丸紅株式会社 三菱商事株式会社
JFEスチール株式会社 新日鐵住金株式会社 大阪ガス株式会社 東京ガス株式会
三菱ガス化学株式会社 三菱マテリアル株式会社 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
エヌケーケーシームレス鋼管株式会社

④ここからが問題なのだが、CCSの実証実験が、今行われているのは、苫小牧、北九州であり、東日本大震災で中止されたが福島いわき沖でも実証実験は行われていた。それに先立つ先行実験が新潟の長岡と、秋田県雄勝でデータ収集のためのより小規模な実験が行われていた。

⑤実験が行われた近辺で、実験から1年~数年内に、大地震が(北九州以外)もれなく起きている。
ブログ記事から引用すると
「中越地震、中越沖地震と云う二つの地震を起こした疑念のある新潟県長岡市でのCCS、岩手・宮城内陸地震を起こした疑念のある秋田県雄勝実験場でのCCS、そして東北大震災の津波災害を引き起こした可能性のある福島県いわき市沖でのCCS」
さらに引用すると
「中越地震(2004.10.23)は、圧入から(2003.7.7)1年3ヶ月後に発生し、中越沖地震(2007.7.16)は、圧入から4年後に発生しています。
トータル10,405トンを圧入して、中越地震後の2005年1月11日12時に完了となっています。
(因みに、長岡の実証試験はデータの収集が目的であり、勿来沖、苫小牧沖、などは本格事業です。勿来沖での圧入事業も、東北大震災のあと、中止され、苫小牧沖に移っています。北九州でも本格事業が進行中です。)」

⑥上記の地震に共通する特徴は、地震の揺れの加速度が非常に大きいことで、通常のプレート破壊型の地震の数倍の加速度が観測されている。(地震の波形が、地下核実験をしたときの人工地震に近いことから、陰謀論大好きな人たちの間で人工地震説が取りざたされることが多い。しかし、石田氏は、地下に水を封入した結果起きる解離水爆発による地震はこのような強い加速度の揺れが生じると主張している。)

⑦こうしたことから、石田氏は、大規模な実証実験が苫小牧で始まり、地下へのCO2封入が本格的に始まる2016年以降に大地震のリスクが高まることを、五年前に警告している。(YouTube動画あり。ただし、いろいろな陰謀論がどんどん出てくるので、見ていると信ぴょう性がどんどん落ちる、というトンデモ動画ではある。)

さて、ここから、私の感想なんですが、

 CCSの進行主体は、実に原発推進主体とほぼまるかぶりで、原発推進主犯の東電元会長勝俣氏が推進者の名前の筆頭に上がり、原発擁護論客として、NHKあさいちでイノッチにこてんぱんにされた東電出身の「竹内純子氏」(国際環境経済研究所主席研究員)が推進の旗振り役になっているあたり、なかなかいろいろありそうですが。 

 善意で解釈するならば、火力発電でCO2を大量排出する電力会社が、その社会的責任から、C02を地中処理する方法を一生懸命研究開発しているのだ、ということなのだと思うわけですが。

 しかしどうも、結果として、実証実験するたびに大地震を引き起こしている可能性が、どんどん高まっているので、これは、いったん立ち止まって、もしかしたら、善意からはじめたことだけれど、間違っていたのかも、と見直す必要がありそうだと思うのですが。

 しかし、原発推進メンバーの特徴は「自分たちは世界でいちばん頭のいいエリート集団なので、ぜったいに間違いはおかさない」「まずいことは金と権力の力で隠蔽する」「間違いは絶対に認めないし、責任も絶対認めない」という人たちですよね。
 たしかにこれだけたくんさんの死者を出した複数の大地震が、CCSの結果起きていた、なんてことになったら、だれも責任とりようがない大事件ですよね。リスクが指摘されていたのに、実験を続けたのだとしたら、責任者全員死刑かも。
(実は、国会で一度だけ、CCS実験と中越地震の関連について質問がされたようです。)

 善意からの事業、実験だとしても、ふつう地震がおきにくい場所で、大規模な地震を引き起こすリスクがCCS事業にはありそうなので、ここはメディアがきちんと取り上げて、いったん、ストップをかけた方がよさそうだと思いませんか。
(これは、私のブログを書き始めた、原発推進自体が当初は善意だったとしても、間違ったと思ったらやめた方が良い。間違えた人は責任を取るべき論と同じ立場です。)

CCSを進めている人たち、というのが確実にいて、「あっちゃー、苫小牧でも地震起こしちゃったよー」なんて思いながらも、「でもこの件は絶対に表沙汰にしてはならないし、ならないように偉い人たちが手を回すから大丈夫」なんて言いつつ、北九州のプロジェクトも止めずに進めるつもりなのでしょうか。

 次は北九州かもしれないですし、もっと怖いことには。ブログから。
「一番恐ろしいのは、千葉県の東京湾岸でもCCSが計画されていることだ。これがそのまま進行すれば、必ず東京都に大地震が発生する。」

信じる、信じないはあなた次第の都市伝説、ならいいのですが、なんか、本当にまずい感じがするので、とりあえず、紹介しておきます。

追記。今回の地震被害が、北海道の電力網を直撃、北海道最大の苫小牧の火力発電所を直撃したのが、ただの偶然ではなく、まさにそこから排出されるCO2を、地中に封入する実証実験が引き金になっていたからだ。大地震が過去に起きたことがない苫小牧で大地震が起きたのは、電力会社の実験プロジェクトのせいだから、というのは、なるほどなあ、と思ったわけです。私は純・文系の人間ですから、科学的正しさについてはわかりませんが、こういう意見と、過去の経緯(長岡実験と中越地震、福島沖の実験)があるのにメディアが完全に黙殺しているのは、何かいろいろ考えざるを得ないと思います。

AMEBLO.JP
https://ameblo.jp/docomo1923/entry-12403130850.html
『北海道大地震は5年前から警告されていた!地震原因は活断層ではなく苫小牧CCSによる誘発地震だ!』
震度7の北海道大地震の原因は、活断層が動いたからではない。原因は人為的なものだ。いわば人災ともいえる。…

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