大晦日のテレビ 感想 主に格闘技 [スポーツ理論・スポーツ批評]

あけましておめでとうございます。
大晦日のテレビ、みなさんの投稿では紅白について話題ですが、私はいまだに「大晦日と言えば格闘技」なので、紅白は耳で聞きながら(おお、MISIAのロングトーンすげー」とか思いながら)、「井岡四階級制覇なるか&サスケ完全制覇なるか」TBSと「RIZIN14」フジテレビ の方をメインで見てました。格闘技マニア向け感想。

① 井岡一翔×ドニー・ニエテス。どちらもストロー→ジュニアフライ→フライの三階級世界王者となり、この試合で四階級制覇を狙う超一流ボクサー同士。この試合、ダウンシーンひとつもなく12ラウンド判定になったのだが、ものすごかった。何がすごかったって、お互いのディフェンス技術がうますぎて、パンチがほとんど当たらない。ものすごい数、お互いにパンチを至近距離で繰り出しているので、「おたがいに手を出さない凡戦」では全くないのだが、とにかくお互いディフェンスがうますぎてパンチが当たらない。12ラウンド戦っても二人とも顔が全然腫れていない。パンチの打ち方の差、強くインパクトする打ち方をするニエテスの方が、有効打が多かった印象を与えることに成功して、判定でニエテスが勝ったが、まあ、ボクシングマニアには超面白い試合でした。普通の人が見ると、全くつまらなかったと思いますが。
②RIZIN14の、宮田和幸×山本アーセン。昨年は山本KIDが若くして亡くなるという私にとってはショックな出来事があったわけですが、KIDに跳び膝で3秒KOされたことで人生が狂ったともいえる宮田和幸と、KIDの甥っ子アーセンの対決。格闘技人生から引退する最後の試合で、山本KIDとの因縁を清算したい宮本と、KIDの魂を引き継いで最強への道を歩みたいアーセン。試合は、パウンドを取るときに前に重心がいきすぎるアーセンの欠点をとらえて宮本が腕をとって関節を狙う、という展開で、結局、アーセンが押していたのに、肩を極められて負けた。我が家では柔道家の三男と、居間で技術再現取っ組み合いをしながら見ました。アーセン未熟。KIDはもっと寝技もうまかった。宮田は、人生の何かを清算した、なんともいえない表情をしていて印象的でした。
③浅倉カンナ×浜崎朱加。浅倉カンナちゃんは、天心くんの彼女なのだが、残念ながら負けちゃいました。
④という中での、天心くん、メイウェザーとのボクシングルールでの対戦。負けちゃったけれど、キックボクサーがキック使わずにボクシング技術だけで、世界最高のボクサーと対戦したら、負けるに決まっているので結果は当然でした。これで天心君がキックボクサーとしても弱いと思ってしまう人が出てくると困るので言っておきますが、天心君はキックボクサーとしては本当に天才です。UFC日本人最強の堀口恭司ともキックルールでなら勝っている。(だから堀口が弱いわけではない。UFCルールなら堀口は圧倒的に強い。)格闘技というのは、ルールの違いで有利不利が大きく変わります。ボクサーが総合格闘技ルールでは弱いのも、そのせいです。
 というわけで、メイウェザーが今までの印象以上にパンチが強いことが見られたのと、天心君の勇気が見られて、大変面白い試合だった、というのが感想です。格闘技オタク的に試合内容をちょっと分析すると、メイウェザーが天心君のこと壊さないように、事前ルール合意で、メイウェザーは10オンス、天心君は8オンスのグローブをつけていて、8オンスのグローブというのはかなり薄くてペラペラなので「痛い」「折れる」「切れる」「ボディが効く」という意味では危険なのですが、10オンスは柔らかいけれど重たいので、頭部に当たると「くらっ」とくるという特徴があります。なので、メイウェザーは、天心君のテンプル(こめかみ)や頭のてっぺんをかするようなパンチをわざと打っていて、天心君の首ががっくんがっくん揺れて、かなり強烈な脳震盪的ダメージがあって、そのためにあのような倒れ方、立とうとしてもがくが壊れた人形のようにばたばたのたうちまわってしまう、ということになったのですね。

そして、下に紹介した映像、イベントエンディングで出場選手がリングに上がったところで、涙が止まらない天心君を、隣の浅倉カンナちゃんがペチンとしながら慰めるの動画。高校生カップル的かわいい感じが最高でした。

紅白は年が明けてから録画で見直しましたが、桑田さんにブチューとキスをして、腰をくねらせまくる(胸騒ぎの腰つきを表現し続ける)ユーミンのことを、松任谷正隆さん(ユーミンのステージのとき真ん中でつまらなそうな顔をしてキーボード弾いていた)が、「ええかげんにしなさい」と止めに出てきたら面白かったのに、と誰かがツイッターでつぶやいていたのと同じ感想を抱きました。サラブライトマンさんが小林幸子枠になっていたのも面白かったし。MISIAの超ロングトーンに対抗するにはこれしかない、と、ゆずがマイクを外して生声で会場に歌いかけたシーン、会場客席の音を拾うマイクの音をミキサーの人がすかさず上げれば、ゆずの「生声」すごい感、伝わったのに、単に放送事故みたいに無音になってしまいました。あれはNHKのミスだ、と妻が怒っておりました。かつての和田アキ子みたいに、マイクなし生声チャレンジする人は出てくるので、そのときの対応がなっていない。でした。

引用 浅倉カンナと天心君動画はこちら
アキヒロ!@プロレス&格闘技専用 on Twitter
“大晦日のRIZIN14のエンディングで、涙が止まらない那須川天心をペチンする浅倉カンナ。 二人とも日本格闘技界の至宝。…
https://twitter.com/Akihiromma/status/1080004795325341696
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